日 時: 2015年9月25日[金] 18時〜20時
会 場: 東京問屋連盟 4階会議室
開催主旨: 自社サイト、eコマースが当たり前の時代に「売れる商品写真」を社内で撮影するコツを習得!
講 師: 小橋健一(プロカメラマン)、コーディネータ:坂倉芳夫
第1回 基礎編概要:
初回はデジカメの基礎知識などの概論と簡易スタジオセットの説明。そして実際にプロ用カメラでの撮影体験などを行いました。
以下、講義内容を箇条書きで抜粋します。
- 写真の基本は以前のフィルムカメラも現代のデジカメも変わらない
- 被写体(撮影商品)を整え、充分な光を当て、正しい構図で手ブレに注意して「気持ちを込めて撮影」をする!
- コンデジ(コンパクト・デジタルカメラ)、ミラーレス一眼、デジタル一眼レフカメラ(中級機・高級機)、スマフォ、どれで撮るときも基本は同じ
- 最近のコンデジの多すぎる撮影モードは無視すること(その証拠に撮影モードの選択ができないiPhoneの方がよほど綺麗に撮れる)
- (会場に組んだ「簡易スタジオ」の説明)ホリゾント(ロールペーパー)を壁から床にセッティング
- ホリゾント(背景の壁)から被写体(撮影商品)を1m以上離すこと(不要な光の反射を避けるため)
- カメラは必ず三脚で固定すること
- 被写体が衣類(または着衣のモデル)撮影の場合は「おへその位置」を基準にする
- カメラの光軸が水平になるように注意する(小型の「水準器」があると便利)
- スマフォで撮影する場合はグリッド表示(液晶画面に格子状のガイドが表示される状態)とし、スマフォ本体を床面と垂直に構えること
- (三脚に固定した場合であっても)接続が可能なカメラの場合はシャッターはレリーズ(リモコン・シャッター)を使って手ブレを避ける
- コンデジやスマフォの場合はシャッターを手で押さず、短い間隔のセルフタイマーを使うと手ブレしない(裏ワザ)
- ストロボを直接、被写体に当てないこと!(正面が明るくなりすぎる。後ろに濃い影ができてしまう。立体感が無くなる。但し、ピントは合いやすくなる)
- 可能であれば(簡易スタジオセットのように)カメラ本体から離した位置のシンクロストロボを利用する(柔らかい光がまんべんなく商品に当たる)
- カメラにストロボを付ける場合はバウンス可能なストロボを使う(バウンス=発光部が回転して天井方向を照らす)
- いきなり本番ではなく、時間のある時に様々な状態の撮影を実験し、PC/Macに転送して撮影結果の変化を探り、自社の撮影環境や商品での最適解を探す
- フィルムカメラの時代と違って幾ら実験してもエクストラコストは掛からない!
- ピントはジャストの位置から後方に許容値が大きい。逆に言うと手前は合いにくい。このことをいつも意識する
- シャッターは(カメラの種類にかかわらず)ぎゅっと押すのではなく、指を滑らせるように押す癖をつけること!
- この後、簡易スタジオセットと三脚に固定されたプロ用デジタル一眼レフカメラを使って、受講者全員が順番にファインダーをのぞき、講師の助言のもとでズーム操作、ピント操作を体験
- 補足として、コーディネーターによる撮影後のデジタル画像のAdobe Photoshopでの修正などをデモンストレーション
- 最後に質疑応答
次回はハンドバッグなどの小物の商品撮影のコツ、撮影時の具体的な留意点・注意点などの実践解説を行います。また、簡易スタジオセットのデジタル一眼レフカメラとコーディネーターのMacBook Proを直接繋いで、撮影条件によって撮影結果がどのように変化するのかをリアルタイムでプロジェクターに大きく映し出して、より分かりやすく解説する予定です。
※商品撮影のコツ!第2回:2015年10月27日[火]開催予定
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