昨年(2015年)前半のインターネット講座(全6回)、年末のデジカメ写真講座(全3回)に引き続き、今回はAdobe Photoshopによるデジカメ写真の修正について学びます。まず第1回は基礎知識編。
(以下、講座内容の抜粋)
現在我々が目にする全ての商業写真(商品、広告、カタログ、雑誌記事、他)はAdobe Photoshopで何らかの加工と修正を施されていると断言して良いと思われる。
1990年にMacintoshのアプリケーションとして登場したPhotoshopは、いわゆる暗室作業のすべてをデジタルに置き換えることを目的とし、それから26年で心のキラーアプリケーションに成長した。
幾つかの例を映像で見てみよう。
参考URL:Photoshop以前の写真の修正指示:
http://www.gizmodo.jp/2013/09/photoshop_22.html
参考URL:プロのレタッチャーの作業ビデオ:
http://www.gizmodo.jp/2015/05/gw690.html
参考URL:ロレックスの広告写真の修正作業ビデオ:
http://www.gizmodo.jp/2014/01/post_13812.html?utm_source=atom&utm_medium=rss
以上で判ることは……
・銀塩写真の時代から商業写真は必ず何らかの加工・修正を施すものであった
・その目的は本来は写真の訴求力をより一層高めることにある
・Photoshopによるそれらの作業の簡便化は「行き過ぎ」の部分も生み出した
・美顔・美肌系の加工ができるプリクラなどはPhotoshopで出来ることを部分的に抜き出したものである
画像フォーマットについて:
・フルカラーの写真画像はJPEGで保存するとサイズが小さく出来て画質も保たれる
・ロゴ、イラスト、図版などをJPEGで保存すると画質が劣化するので色数によって256色以下であればGIF、フルカラーならPNGで保存するのが良い
・いずれの場合も必ずオリジナルデータはPhotoshopフォーマット(PSD)で別途、保存しておくこと!
・印刷物の場合でCMYKのEPSの指定がある場合はオリジナルのPSDデータから作成する
可逆圧縮と不可逆圧縮:
JPEGデータは不可逆圧縮データ。つまり保存時点でデータが劣化し決して元には戻らない。加工・修正と保存を繰り返すと更に劣化する。よってJPEGで保存するのは完成した最後に行うこと!
PSD、GIF、PNGは可逆圧縮なので保存を繰り返しても画像の劣化はない。
次回以降、Adobe Photoshopの主要なメニュー項目を取り上げて使いこなしを学びます。
参加者が困っているデータが有ればなるべく事前に連盟事務局まで送って下さい。
次回は3月17日[木]を予定しています。
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