その年の、最も素敵なお父さん(ベスト・ファーザー)に贈られる、ファーザーズ・オブ・ザ・イヤー(イエローリボン賞)は、6月の第3日曜日「父の日」を記念して、父親に対する「感謝」「お父さん頑張って!」と応援する気持ちを”黄色いリボン”で表わす「黄色いリボンキャンペーン」の中心的行事となっています。
このキャンペーンは、平和で円満な家庭生活の推進を目的として、1982年より、一般社団法人日本メンズファッション協会(MFU)、日本ファーザーズ・デイ委員会が開催しています(後援:経済産業省・文部科学省)。テーマは「家族の絆を見つめ直す」「社会の最小単位である家族から日本を明るくする」を主旨とし、毎年、発信され続けてきたものであり、主催者は今後もこの活動をさらに盛り上げていきたいと強調しています。
32回目を迎える 2013年の”イエローリボン賞”受賞者は、各界を代表して、
- 政治・経済部門 福島 保氏(60歳)株式会社ベネッセホールディングス 代表取締役社長
- 学術・文化部門 野村 萬斎氏(47歳)狂言師
- 芸能部門 生瀬 勝久氏(52歳)俳優
- 芸能部門 土田 晃之氏(40歳)タレント
- スポーツ部門 白石 康次郎氏(46歳)海洋冒険家
以上、6氏が選ばれ、6月5日[水]パレスホテル東京2階葵の間でMFU理事長 八木原保氏より表彰状&トロフィ、花束(ひまわり)が授与されました。
いずれも各界の著名人であり、改めて紹介の必要はありませんが、受賞の喜びの言葉の中で福島保氏の「子どもは、未来からの留学生」、生瀬勝久氏の朝夕の挨拶、敬語を使わせるという「しつけ」の大切さ、白石康次郎氏「子どもの邪魔をしないように!」といった言葉が印象に残りました。また、狂言師野村萬斎氏は、父野村万作氏に次いで二代に亘るベスト・ファーザー賞受賞、「お前のお陰で表彰されたよ」とのオヤジの言葉を披露されていました。
余談ですが、このイエローリボン賞の発端は、ネクタイを「父の日に贈る」ことにあったとのことで、今年度は「ベストネクタイスト」として、福島、土田両氏が授与されました。福島氏は、仕事上ネクタイを外すことはない由ですが、土田氏は、「普段、ネクタイとは縁がありませんが、今後はできるだけネクタイをするようにしたい」と多少、当惑顔でした。お笑いテレビタレント土田氏が、どんなネクタイでTVに現れるか、楽しみではあります。
このイベントは、同時にお父さんの「似顔絵・作文コンクール」が全国各地で行われ、文部科学省により「似顔絵・作文コンクール文部科学大臣賞」の表彰式が行われました。
また、MFUによる「チャリティ寄付」も行われており、2013年は「あしなが育英会」に対してMFU理事長八木原氏より奨学資金寄付が授与されました。
受賞後のパーティーは、MFU名誉会長大西 洋氏の乾杯で始まり会場内溢れんばかり、約1,000人(主催者側発表)の人波に”イエローリボン賞”に対する業界の人々の関心の高さを改めて感じました。