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今宿博史の 舌鋒繁栄
No.9
馬喰横山問屋街は、果たしてその機能を維持し得ることができるのか?
(問屋連盟通信Web版 書き下ろし原稿 - 2014.12.23[火]
問屋連盟通信 - 経営指南 - 今宿博史の舌鋒繁栄問屋街を脅かす「大江戸問屋祭り」の人波

 恒例の“大江戸問屋祭り”が、今年も12月7日[日]開催された。
幸い好天に恵まれ、気温は低かったが風はとくに強くなく、多くのお客様にとっても、問屋街企業にとっても恵まれた1日であった。それ以上に、開催を決意した10年前の運営目的・運営体制を守り、整然と挙行されたことはまことに喜ばしいことであった。もはや10年(夏・冬の年2回開催)を経過したということにいささかの感慨をもって、終日お客様の列について回らせていただいた。新道通り会の参加企業にかなりの入れ替わりはあったものの、運営委員を務める若手経営者の皆さんの多くは新道通りの老舗企業の二世、三世の方であり、問屋街に対する想いが溢れているようにも感じた。
 来街者の総数や、売上高等は事務局で把握されているであろうが、何より混雑する人波の中でのお客さんの自然と耳に飛び込んでくる会話を楽しませていただいた。家族連れなどは買物を楽しむ風情であり、“宝物探し”的な会話が多かったように思う。また、何人かの友達の一群は、はっきりと目的の店(企業)を目指しての直行であり、それぞれが戦果を誇り合う姿も目立った。“大江戸問屋祭り”は、新道通り会企業の在庫セールであり、俗な言い方で恐縮だが、“流れの業者”による「商品持ち込みでない」という圧倒的な信用力がモノをいっていることは、お客さんの声からも判然としている。今どき安い商品はいくらでも販売されているものの、「問屋街の商品」が直接買えるというメリットが、いまだに消費者の間で価値を持ち続けていることに注目しなければなるまい。安い商品がいくら原宿や日本橋、銀座で売られていようとも、問屋街の魅力は尽きることがない。
 これは新道のある新店舗の話であるが、11月中旬以降急激に売上が落ち込み始めて、入店はあるものの買物控えが目立ったのは、どうやらこの“お祭り”のせいだったのか、との感想も聞かれた。そういえば最近、この街にはどう見てもプロの仕入れ方とは考えられない人が往来していることは確かだ(天下の往来だから、誰が通っても不思議はない!)。
大江戸問屋祭り 昔(とは、いつ頃のことかは不明だが)は、地方の小売店さんでこの新道通りが添付写真に見る“問屋祭り”のように埋め尽くされたものだ、とは、歴史を持つ出店企業さんの偽らざる感想だ。この類の感想は、この10年前から飽きるほど聞かされてきた。“プロの街”にこだわる企業の経営者も、この日は無視できないようで、老舗の大手企業も一般客は入れないものの店自体は日曜日にも関わらずオープンしている。公然たる小売店である店舗にもお客さんの列が引きも切らないという珍現象も生じている。
 いいではないか!この人波こそが、問屋街の繁栄を支える元なのだ。消費が減退しようと地方の商店街が衰退しようと問屋街の繁栄は、経済の根幹を支え続けるのだろう。

明らかに馬喰横山問屋街は『問屋街』として衰退の道を辿っているのか
 問屋祭りの翌日は、実に閑散としたものであったことは各企業の皆さんが実感されたことであろう。昨日のことは、「夢のまた夢」であったのか。
数年前のことだが、問屋祭りの翌日に数社の小売店さんから東京問屋連盟事務局に対して、一般消費者に直販したことに対する厳しい抗議があったと聞く。「あの行事は、新道通り会という組織が主催しており、忘れられた感のある“問屋”という流通機能の社会的使命・実態を消費者の方に見ていただこう」との趣旨であるとの説明で、小売店さんにもご納得いただいたということもあったらしい。
小売店さんの事業が成立しているウラにはこのような問屋機能が存在しているからですよ、と一般の消費者の理解を求めることは小売店さんにとってもプラスにこそなれ、マイナスに働くことなどあり得ないともいえる。
数は減ったとはいえ、地方の小売店さんにとっては“なりわい”を継続していくために商品の仕入れは絶対の条件であって、一般消費者に売っている問屋であろうと仕入を止めるわけにはいかない。馬喰横山が気に食わなければ、他の問屋街に、あるいは他企業との新たな口座を作らなければならない。地域的にも、問屋街という「まとめ買い」できる利点からいっても、小売店にとっては、この商品は千駄ヶ谷、これは原宿、大阪、名古屋等と飛び歩くわけには物理的に不可能でもある。
原則「卸の街」である馬喰横山問屋街の企業を信用しなければならないし、それだけの役割を歴史的にも、そして現在も果たしているのだ。だからといって、年中あからさまに小売を行っている企業ということであれば、小売業の立場からいって安心して仕入するわけにはいかなくなる。自然と小売店さんは、離れていくだろう。小売店自身が消費者の信頼を失い、事業基盤を壊してしまうことになるからだ。
事業資金を金融機関から借りるには、馬喰横山町の著名企業が仕入先であるということは有利に働くことにもなる。このケースは問屋街の企業だからということではなく、個々の卸売企業名によって決まることは当然だ。
時代と共にじわじわと流通の変化の兆しが小売店、問屋街企業の双方にマイナスの力が作用し始めていることは、いまさら述べる必要はない。現実が証明していることだ。『問屋街』に本社が存在しているから信用があるわけではなく、あくまで個別の企業の商品力、販売力、財務力が評価されてのことだ。

商品の“コモディティ化”が、同業者間の競争基盤を弱体化させてしまった
 問屋街には、同じ商品群を扱う卸問屋が集中しているというメリットがかつてはあった。かばん・袋物卸、ファッション・アパレル卸など、同業者がひしめき合うことでそれぞれの卸売企業の仕入れルートや商品ラインの違いが、小売店にとっては大変な魅力であったに違いない。
ただ『価格』だけの比較で、商品はどの問屋も同じ品揃えとあれば、わざわざ『問屋街』に出向く意味はなくなる。当問屋街はあまりにも「コモディティ化」(品質、機能、形状などの競争における差別化特性が無くなり、顧客からすると商品に違いを見出すことのできない、どの製品を買っても同じという状態)しすぎてしまった。
 年齢で割り切ることには違和感があるが、『問屋街』よりは『ネット販売BtoB』による仕入れの方がはるかに小売店にとって、商品の魅力が満ち溢れていると感じるはずではないか。いまだに、高齢の小売店主は『BtoB』はおろか、PCさえ操作できないとの迷信のごとき安堵感を持つ卸企業も存在する。すべて、自分を基準に判断しては自社の将来を誤ることになる。『BtoB』仕入の有利さは、有力ネット問屋の業績の伸びが如実に証明していることからも判断できることだ。競合は、意外なところからやってくるものだ。
 国内市場が高度に成熟化し、同業態・異業態間の競争が激化するだけでなく、この問屋街においてすらグローバル化・国際化が進みアジア諸国の企業の参入も目立っている。商品のライフサイクルは短命化し、仕入ルートが同じとなれば海外企業にチャンスを与えることになり、商品差別化の可能性が皆無に近い商品企画力の弱い問屋街企業にとっては、その存立すら危ぶまれることになる。海外企業の追い上げについていけずに、問屋街企業同業同士の「価格」による叩き合いで勝負するしか道は残されていない。結果は、利益を確保するどころか徐々に体力は消耗する。
 自社ビルでの営業ならともかく、借家ビルの営業は「同業他社にはとても手の届かない仕入れルートでの商品調達力と固定客に支えられた販売力+新規顧客を惹きつける商品力」をもたない限り、問屋街での企業の存続は不可能と言い切れるだろう。
 小泉政権時代の竹中大臣が言い放った基準外企業は、マーケットから撤退すること求められる。この政策は、間違いなく安倍政権にも引き継がれているのだ。

『問屋街の存続・繁栄』は、『個性のある卸売企業』の集合体でなければ成立しない
 『問屋街』としての存続にこだわるか、問屋業を営む『一企業』としての存続を優先するかは聞くまでもなかろう。『特徴ある企業』群の集合体によってこそ、『問屋街』は構成されなければならないのだ。ただ、特徴を持たぬまま「問屋街」にしがみつくことは許されない時代を迎えているとの認識を持つべきだ。
 企業の大小は問う必要はあるまい。問屋業としての社会的使命は永遠であり、デジタル・ショップであろうとネット・ショップであろうと、小売業が存在する限りなくなることはあり得ない。人類の生活において、問屋業務はその形態の変化を続けながらも存続していくことになる。ただし、問屋業務がなくならないことと個別の卸売業がなくならないこととはイコールではない。
企画力、人材、ブランドを持つ大手アパレルですら、多額の予算を投じてマーケティングリサーチを行い、大規模なクロスメディアプロモーションを打っても売れる商品がつくれないのが現状だ。その“手詰まり感”は、決算書や株価にも表れているではないか。
万能に見えた『マーケットイン型マーケティング』も、もはや機能不全に陥ってしまった。『消費者』ですら、モノに埋め尽くされ、「欲しいモノ」が見つからない。『消費者目線』だけで、消費者に媚びるだけでは企業の存続は不可能だ。
卸売業も小売業も本当の意味で過去の20世紀型業態は終焉した。従来型の『問屋街』もその使命を果たし終えたことを強く認識することで、21世紀型の新しい『問屋街』的卸売業の『あるべき形』が見えてこなければなるまい。
厳しい現実に目を閉ざすことなく流動化する世界の中でホンモノの卸売企業たるべきときを迎えている。

ご参考:第20回 大江戸問屋祭り写真レポート

(執筆者:今宿博史 - 経営支援アドバイザー)

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