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本棚シリーズ No.92 問屋連盟通信Web版 書き下ろし原稿 2019.09.14[土] 掲載
問屋連盟通信 - 本棚(書評集)独ソ戦 〜絶滅戦争の惨禍〜
大木 毅 著
岩波新書・2019年8月28日第5版・860円+税

書籍写真 ☆日本・安倍外交の幼稚さとロシア・プーチン外交の非情さ

 安倍本人はもちろん、安倍の率いる官邸諸君も一読すべき書物として取り上げました。
北方四島を、プーチン及びロシア国民が日本国に返還することは絶対にありえません。「甘ちゃん」安倍は、プーチンに経済共同開発という名前でしゃぶりつくされて、結局は「平和条約」と引き換えに四島放棄となるでしょう。
 ロシアが如何に外交、領土に厳しい国であるか、明治時代に日露戦争の作戦を担当した参謀川上操六や田村怡与造、児玉源太郎(いずれも、日露戦争前後に急死)、あるいは、外相小村寿太郎の如き傑出した人物でない限り、交渉は不可能と言っていいでしょう。
 この『独ソ戦』のロシア側独裁者スターリンの流れを汲むプーチンからみれば、安倍など「赤子の手をひねる」感じであり、ロシア国民は一度奪った領土の返還には絶対に応じることはありません。


☆独ソ戦とは
※本書「はじめに」から

・1939年時点での、日本の総人口は約7,138万人。動員された戦闘員のうち、210万人から230万人が死亡しています。非戦闘員の死者は55万人ないし80万人に上ります。
・ソ連は、1939年の段階で、1億8,879万3,000人の人口を有しており、第二次世界大戦で戦闘員866万8,000〜1,140万人を失っています。
 軍事行動やジェノサイドによる民間人の死者は、450万〜1,000万人、ほかに疫病や飢餓で800万人〜900万人の民間人が死亡したといわれています。
・対するドイツも、1939年の総人口6,930万人から、戦闘員444万人〜531万8,000人を死なせて、民間人の被害も150万人〜300万人に及ぶと推計されています(ドイツは独ソ戦の損害以外の、他の戦線での被害も含む)。
「このように、戦闘のみならず、ジェノサイド、収奪、捕虜虐殺が繰り広げられたのである」
 ここに、両独裁者の血みどろの戦いがあったのです。
・ヒトラーの誤算は、華々しい西部戦線の勝利です。イギリスは屈服させられませんでしたが、強国フランスは「鎧袖一触」でした。ドイツ戦車部隊は、舗装された道路を快速で走り抜け、いたる所に「ガソリンスタンド」もありました。対英戦闘はドーバー海峡が壁となり、強大な空軍によるロンドン大空襲も、英軍のベルリン空襲で相打ちとなりました。
・対露作戦は、舗装された道路もなければ「ガソリンスタンド」もありません。ただ、スターリンのソ連軍部「大粛清」の利があり、弱体化したソ軍を緒戦では圧倒できました。
 結果的には、「スターリングラード」におけるドイツ第六軍の降伏を契機として、また米英軍の反攻作戦が始まったことでナチス・ドイツは敗北します。


☆世界観戦争と大祖国戦争

「総統アドルフ・ヒトラー以下、ドイツ側の指導部が、対ソ戦を、人種的に優れたゲルマン民族が『劣等人種』スラヴ人を奴隷化するための戦争、ナチズムと『ユダヤ的ボリシェヴィズム』との闘争と規定したことが、重要な動因であった。彼らは、独ソ戦は『世界観戦争』であるとみなし、その遂行は仮借なきものでなければならないとした」
「ヒトラーにとって、世界観戦争とは『みな殺しの闘争』、すなわち、絶滅戦争にほかならなかった。加えて、ヒトラーの認識は、ナチスの高官たちだけでなく、濃淡の差こそあれ、国防軍の将官たちもひとしく共有するものであった」のです。
 「そうした意図を持つ侵略者に対し」
 「ソ連の独裁者にして、ソヴィエト共産党書記長であるヨシフ・v・スターリン以下の指導者たちは、コミュニズムとナショナリズムを融合させ、危機を乗り越えようとした。かつてナポレオンの侵略をしりぞけた1812年の『祖国戦争』になぞらえ、この戦いは、ファッシストの侵略者を撃退し、ロシアを守るための『大祖国戦争』であると規定」し、「対独戦は道徳的・倫理的に許されない敵を滅ぼす聖戦であるとの認識を民衆レベルまで広めると同時に、ドイツ側が住民虐殺などの犯罪行為を繰り返したことと相俟って、報復感情を正当化した」のです。同時に、ソ軍は自国民に対しても収奪・奪略を繰り返したのです。
「かくのごとく、独ソ戦とその結果は、さまざまに利用されてきた。最近では、プーチンのロシアが、民族の栄光を象徴し、現体制の正当性を支える歴史的根拠として、対独戦の勝利を強調しているのは、周知の通り」のことです。


☆「通常戦争」+「収奪戦争」+「世界観戦争」(絶滅戦争)

「ドイツが遂行しようとした対ソ戦争は、戦争目的を達成したのちに講和で終結するような十九世紀的戦争ではなく、人種主義にもとづく社会秩序の改変と収奪による植民地帝国の建設をめざす世界観戦争であり、かつ『敵』と定められた者の生命を組織的に奪っていく絶滅戦争でもあるという、複合的な戦争だった」のです。
 1945年4月30日、ヒトラーは総統地下壕で自殺。5月2日ドイツ軍守備隊降伏。
「ドイツ本土に侵攻したソ連軍は、略奪、暴行、殺戮を繰り返していたのだ。かかる蛮行を恐れて、死を選んだ例も少なくない。なかには、集団自決もあった。(略)正確な死者数は今日なお確定されていないが、700ないし1000名以上が自ら命を絶ったと推定されている」
絶滅戦争と収奪戦争とが重なり合うことで、史上空前の殺戮と惨禍をもたらしました。
ソ軍による満蒙開拓団・満州侵攻・シベリア抑留という惨劇の多くもまた、ソ軍の対独戦争終末におけるベルリン住民に対する「絶滅戦争」が影響したと言えるでしょう。

 21世紀に入って、再び、「自国第一主義」や新たな「移民政策という人種による差別」主義がはびこり始めました。地球規模では“爆発する人口増大”の一方で、少子高齢化を余儀なくされ人口減少に悩まされる先進諸国との対立が徐々に表面化しつつあります。
人類は『独ソ戦』の惨禍から多くを学ばなければならないのです。


評者=今宿博史(経営コンサルタント)

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