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本棚シリーズ No.86 問屋連盟通信Web版 書き下ろし原稿 2017.11.23[木] 掲載
問屋連盟通信 - 本棚(書評集)どアホノミクスの断末魔
浜 矩子著
角川新書・2017.6.10初版・本体800円税別

 本書は、著者浜矩子氏による「アホノミクス三部作」の第三部に位置付けるものと述べられています。一冊目は「国民なき経済成長 脱・アホノミクスのすすめ」(2015年4月刊)、二冊目が「アホノミクス完全崩壊に備えよ」(2016年6月刊)でした。この二冊は、いずれも当「本棚シリーズ」に取り上げています。その意味では評者である私自身が、浜氏の主張に共鳴して読者である会員の皆様に「是非、お読みいただきたい」と強くお勧めしている
ことになります。三冊を一気に読んでいただくことでも、現政権の目指す姿が明らかとなります。現在のところ、この浜先生への反論は皆無なのです。
 一冊目は、強い経済を取り戻す。この妄念が日本経済のバランスを崩していくとの著者の指摘でした。国民不在の政治・政策によって、国民と国家に間に大きな亀裂を生んでいく恐れを指摘されたのです。
 二冊目は、「戦後レジームからの脱却」ということが、戦前の大日本帝国時代に立ち戻りたいという「アホノミクスの下心・本心」が明らかにされて、「強い日本」の具体的なイメージであることが鮮明になってきたとの指摘でした。
 トランプ大統領の来日を待つまでもなく、北の危機に備えるため「軍備増強を実現するべく日本経済を大きくする」ことで、「大日本帝国の再建に向けての政策総動員体制」を目的にマイナス金利をもたらし、GDP600兆円目標を目指してゴリ押しする、また、不可思議で唐突な「同一労働同一賃金論によって、国民生活に混乱をもたらすに至ります。
 この三冊目では、「妖怪アホノミクスは、(略)全ての組織や人々をこの国策ホールディング・カンパニーの傘下に動員し、強制的に『一丸となった』体制の下で戦前回帰を実現する」ため、どのような動きを強めていこうとしているのかの考察になっています。

■序章 断末魔の沈黙:アホノミクス、アホノミクスを語らず
 「2016年6月1日、安倍首相が消費税増税再延期方針を発表した際の記者会見冒頭発言だった。その中に、アベノミクスという言葉が10回出て来る。字数でみると4660字の発言だった。時間にすれば、せいぜい20分程度の長さだったかと思われる。その中で10回にわたるアベノミクスの登場は、いかにも高頻度だ。乱発気味である」これはなぜだろう。
「そう考えている中に気がついた。これは焦りの表れだ。要は、必死でアベノミクスを喧伝擁護しているのである。そう認識するに至った」と著者は述べられています。
 それでいて記者会見では、「私たちの政策が失敗したとは言えないと思います」と怯みともとられる発言を繰り返しています。
 昨夏の参院選で、実際に宣伝カーの上から有権者に向かって叫ぶ段階になってから、安倍首相は「アベノミクスは失敗したわけではありません。ですが道半ばです」という言い方を盛んにしています。今回の著書には記載がありませんが、2017年秋の総選挙においても「森友・加計問題」を抱えて、選挙カーに乗る機会が激減しましたから、アベノミクスの連呼はできなくなりました。
 アベノミクスは、死語化した、あるいはアベノミクスを忘れてほしいという心境の変化が「大将みずから、狼狽とともにブランド擁護に乗り出した」、「そういう雰囲気が筆者のアンテナに呼びかけて来た」と述べられています。

■アベノミクス「旧三本の矢」から「新三本の矢」へ
 旧三本の矢とは、(1)大胆な金融政策 (2)機動的な財政政策 (3)民間投資を喚起する成長戦略 でした。そして、アベノミクスを忘れてほしい気持ちからか、新三本の矢を打ち出しました。
新三本の矢とは、(1)希望を生み出す強い経済「名目GDP600兆円」
(2)夢を紡ぐ子育て支援「希望出生率1.8」(3)安心につながる社会保障「介護離職ゼロ」

 そして新たなスローガン『成長と分配の好循環』が前面に打ち出されています。
アベノミクスのスタート時点で「分配」ほど、毛嫌いした言葉はなかったはず、と浜教授は認識されています。
 「2012年12月の総選挙に向かう中で彼らが打ち出した『日本を、取り戻す』という政権構想の中には「『縮小均衡の分配政策』から『成長による富の創出』への転換を図ります」という文言があり、浜教授は「いずれにしても、全く否定的な形で分配政策を位置付けている。その忌み嫌うべき『縮小均衡の分配政策』から、『成長による富の創出』への転換を図る」「分配全否定の方向感を明確に打ち出していた」政権が、2016年になると「強い経済、『成長』の果実なくして、『分配』を続けることはできません。『成長と分配の好循環』を創り上げてまいります」と大きく変わってきています。すっぽりと『縮小均衡』が抜け落ちているのです。

■アホノミクスの敗北宣言
 「断末魔が深まれば深まるほど、焦りが彼らの過激度を高める」と著者は喝破します。「成長による富の創出」から「成長と分配の好循環」へのスタンス調整と「アベノミクスの沈黙」こそ、アホノミクスの断末魔と著者は断じています。
 「安倍夫妻をめぐって『森友学園』問題も発生している」(加計問題も含まれるだろう)。
「当初の看板は、かなり塗り替えざるを得なくなっている。だが、潔く本当の敗北宣言をするわけにはいかない。その中で、チーム・アホノミクスは次第に焦点を労働問題に移してきている。分配政策に本気で取り組むなら、どうしても労働問題に目を向けざるを得ない」
 「むろん、彼らの分配志向は本物ではない。だが、分配を掲げ始めた以上、労働の世界に踏み込まないわけにはいかない。この脈絡の中で、彼らは『働き方改革』にのめり込み始めている。『同一労働同一賃金』を標榜し始めている。『長時間労働の是正』を掲げたりするようになった」ことを、著者浜矩子氏は警告しています。
 最後に、「消えた財政再建目標」についての浜先生の指摘を紹介しておきます。
(1)目標の達成は絶望的です。黒田日銀総裁の「再選」で異次元金融政策を継続させます。
  2011年ノーベル経済学賞受賞のシムズ教授の理論的裏付けがあります。
(2)現政権は、財政健全性維持などの気配りなく、政権が持つ野望達成に自由にカネを使いたいという、金融・財政一体化政策の推進です。
 
「働き方改革」については、別途、今塾・「経営の眼」でも提言させていただきたいと考えています。問屋連盟の会員の皆様へのメッセージとなる内容でお読みいただく所存です。


評者=今宿博史(経営コンサルタント)

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