華のお江戸のTonya-Town 横山町・馬喰町 良い街・良い品・安い品
協同組合 東京問屋連盟
東京問屋連盟について
協同組合 東京問屋連盟
れんめいカードについて
協同組合 東京問屋連盟
問屋連盟通信
協同組合 東京問屋連盟
問屋街マップ
協同組合 東京問屋連盟
東京問屋連盟 - 加盟商社一覧
協同組合 東京問屋連盟
東京問屋連盟 - 売り出しカレンダー
協同組合 東京問屋連盟
お問い合わせ
問屋連盟通信
 加盟店ニュース | 問屋街ニュース | イベント情報 | 経営指南 | 図書室 | その他 | 広告協賛企業一覧 | 問屋連盟通信について
本棚シリーズ No.77 問屋連盟通信Web版 書き下ろし原稿 2015.11.01 掲載
問屋連盟通信 - 本棚(書評集)気仙沼ニッティング物語
〜いいものを編む会社〜

御手洗 瑞子著
新潮社・2015年8月20日・1400円+税

書評画像  著者御手洗瑞子氏は、2011年3月11日東日本大震災の報をヒマラヤの麓ブータンで聞きます。帰国後、東北復興に尽力中の糸井重里氏に会い、「気仙沼で編み物の会社をやりたいんだけどさ。たまちゃん、社長やんない?」との誘いを受けます。
 2012年、気仙沼ニッティングが始まります。気仙沼の編み手さんが編む手編みのセーターやカーディガンをお届けする会社です。なぜ、気仙沼でしょうか?「震災後の気仙沼で働く人が『誇り』を持てる仕事をつくりたかったからです。同時に、きちんと稼げる会社を生み出し、気仙沼の地で持続していく産業にしたい。ではなぜ、『編み物』の会社にしたかったのか」、いくつかの理由があったのです。
 一つ目は、編み物なら、震災後の気仙沼でもすぐに始められるから。編み物なら、毛糸と編み針さえあれば、設備投資もいらずに「とにかく始められる」こと。
 二つ目は、糸井重里さんが、編み物作家の三國万里子さんと知己でした。彼女の作り出す作品は「着たくなる」ものばかりです。
 三つ目は、漁師町気仙沼では、「編み物」が極めて身近であったことです。海に出る漁師さん、今でこそフリースやヒートテックですが、昔はセーターであり、「よく家族で編んでいた」のです。街には、毛糸屋さんも多く、漁師さん自ら編み物をする習慣もあったのです。漁師さんは、漁網を修繕したり、ロープワークをしたりと手先が器用です。サメの骨を削って編み針にするなど、遠洋航海の暇つぶしで「自分のセーターを編んだ」という古来の風習があったそうです。

「編む文化」の街、気仙沼では、「それはたしかに、私たちが得意なことだ!」
 「編み物は、『服』が作れるということも大事なポイントです。日本は給与水準の高い国です。そうした国で、労働集約的な『手仕事』をすれば、それはどうしても高くつきます。事業として採算をとれるように育てていくためには、手間に対して適正な価格で売れる商品をつくる必要がありました。(中略)いずれにせよ事業化が難しいことには変わりはないのですが、気仙沼の人たちにとっては、『手で作ったものが服になる』ことは、編み物の大きな魅力」だったのです。
 2012年6月、気仙沼ニッティングは糸井重里さんが主宰するウエブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞(ほぼ日)」のプロジェクトとしてスタートします。そして、スタッフ全員で、アイルランドの西アラン諸島に向かいます。
 アラン諸島、世界中で流行した手編みセーターの“知る人ぞ知る”産地です。本場を見ておきたい、アラン諸島はまた、漁業の港町でもあるのです。。
 「祈っていることが、気仙沼の人と一緒だ。漁に出た家族を待つ人の気持ちは、どこも同じなんだねぇ」

「トップ」「本場」を見て、『自分たちは何を目指し、どんな努力をしていくべきか』
 アランセーターは、イングランドやスコットランドの漁村のフィッシャーマンズ・セーターに、アラン特有の模様が加わって生まれています。
 編み物の根源はユニバーサルな技術であり、日本でも縄文時代には針を使って漁網を編んでいたのです。漁師の着るセーターは、土地ごとに進化を遂げ独自の編み物文化を育ててきたのです。
 今では、アラン諸島の編み物産業は衰退し、それを仕事にする人はほとんどいません。「なぜアラン諸島の編み物産業は衰退したのか」、チームに緊張感が走りました。そして、次の疑問が生まれてきました。
 ◇お客さんにとって、手編みのうれしさってなんだろう?(「Hand-knit」というタグがついているという以上のうれしさを、私たちは生み出せているか?)
 ◇気仙沼ニッティングのセーターは、「着たくなる」セーターか?(ただ「記念に買う」ものではなく、服として着たいものにできているか?)
 ◇数を追って、質が落ちるようなことをしていないか?そして、アラン諸島からやってみる勇気と学びをもらいます。結果、決めたことは、
 ◇「世界で一番かっこいい」、王道のものをつくろう
 ◇最初のプロダクトは、白いフィッシャーマンズのカーディガン
 ◇オーダーメイドで編み上げる
となりました。

オーダーメイド・カーディガンづくり!着手したのは「毛糸づくり」から
 ◇どの羊毛を使うのか?(国によって、種類によって羊毛の毛足の長さや質感は異なります。まず、ピッタリの羊毛を選びます)
 ◇選んだ羊毛をどんな割合で混ぜるのか?(羊毛はブレンドの仕方で、毛糸の質感が変わります)
 ◇どれくらいの撚りをいれるのか?(1メートルにつき何回撚るかによって、毛糸の太さや硬さが変わってきます)
 「アラン諸島で出会ったセーターのようにキリッと柄が立ち、それでいて着やすいやわらかさがあり、かつ、ずっと長持ちする糸が欲しい」
 「原料」(羊毛選び)→「紡績」(糸にする)→「撚糸」(撚りをかける)→染色(染める)の4つの工程で毛糸になります。
 次の『編み手さん探し』は、難航しました。「本当に気仙沼には編み物の好きな人がいるのだろうか」「仕事として、編み手をやりたいと思ってくれるだろうか」「気仙沼ニッティングという会社は、この街で必要とされるだろうか」そんな思いがぐるぐると頭の中をまわります。ヒントは、三國万里子さんの「かわいい手袋」です。この手袋は、『IPPO(イッポ)』と名付けられ、ポスターが仮設住宅などに貼り出されます。「手袋ワークショップ」の立ち上げによる、気仙沼ニッティングと編み手さんとの出会いづくりです。
 三國万里子さんは、『編み物ワードローブ』の著者としても著名です。三國万里子さんの指導と編み手さんの妥協を許さない「練習」の成果としてカーディガンができ上がります。

「価格のこと」
 「セーターを編むにかかる時間は、デザインや編む人の技量による部分が大きいにしても、標準的なフィッシャーマンズ・セーターでだいたい50〜60時間ほど。手の込んだデザインであればさらにかかります(中略)一着にかかるトータルの時間は相当なものです」
 「15万円、かな」
「15万円という価格は、自分たちへのプレッシャーでもありました。その価格に見合う商品をつくらなければならない。デザインも、材料も、編む技術も、お客さんとのやりとりも、どこにも妥協ができない」のです。

(ここから先は、評者である私の紹介より読者の皆様が、是非お読みください。これほど感動した本はまったくと言ってありませんでした。すばらしいの一語に尽きます)


評者=今宿博史(経営コンサルタント)

ご紹介している書籍は貸し出し可能です。お問い合わせはこちらまで
電話でのお問い合わせ:03-3663-1661



東京問屋連盟 - 貸会議室
東京問屋連盟 - カラーコピーサービス
東京問屋連盟 - 連盟サービス券のご案内
東京問屋連盟 - 経営相談
←
←
↑
→
↑
東京問屋連盟について 協同組合 東京問屋連盟 れんめいカードについて 協同組合 東京問屋連盟 問屋連盟通信 協同組合 東京問屋連盟 問屋街マップ 協同組合 東京問屋連盟 東京問屋連盟 - 加盟商社一覧 協同組合 東京問屋連盟 東京問屋連盟 - 売り出しカレンダー
協同組合 東京問屋連盟
リンク集
協同組合 東京問屋連盟
個人情報保護方針 協同組合 東京問屋連盟 お問い合わせ
華のお江戸のTonya-Town 横山町・馬喰町 良い街・良い品・安い品
れんめいカード
協同組合 東京問屋連盟
無断転載複写を禁ず
(c) Copyrights Association of Tokyo Wholesalers All rights Reserved.