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本棚シリーズ No.63 問屋連盟通信Web版 書き下ろし原稿 2014.07.18[金] 掲載
問屋連盟通信 - 本棚(書評集)ファストファッション
〜クローゼットの中の憂鬱〜
エリザベス・L・クライン著
鈴木素子訳
春秋社・2014年5月・初版・2200円+税

ファストファッション終焉の必然
これほど刺激的、かつ絶望的な書物に出会ったことは、近年まったくなかった、というくらい興奮しました。もっと早く書評を楽しみにしていただいている読者の皆さんに紹介すべきでしたが、なにか評者のみの秘密の“切り札”にしておきたい、という邪(よこしま)な考えがあり、今に至った次第です。
何度も繰り返して読むうちに、今日のファッション業界の抱える問題が、現在の日本社会に表出している多くの頽廃的、かつネガティブな傾向を凝縮しているようにも感じ、いささか暗澹たる気分になってしまったのも事実です。ファッションの流れが、経済問題において、環境問題において、また文化的な問題にも深く浸透していることが、本書を通じて理解できます。
ファッション業界の持つビジネスモデルが、すべての産業基盤の先駆的役割を担っているとする、私流の信念に大きな自信を与えてくれたのも事実です。

本書の目次を、まず紹介します。
序 章 ファッション民主主義の憂鬱
第一章 「店を開けるくらい大量の服をもっているわ」
第ニ章 アメリカでシャツがつくれなくなった理由(ワケ)
第三章 高級ファッションと格安ファッションの意外な関係
第四章 ファストファッション - 流行という名の暴君
第五章 格安の服が行き着くところ
第六章 縫製工場の現実
第七章 中国の発展と格安ファッションの終焉
第八章 縫う、つくり変える、直す
第九章 ファッションのこれから

以上の各章からファストファッション終焉の必然が多くのデータ、調査結果と共にまとめられている必読の書です。

所得と地域格差の拡大をもたらしたファッションビジネスの現状
著者は、『あとがき』において、この書物は、「格安ファッションについて書いたわけではない」と述べています。
「消費者の取材では、頭のてっぺんから爪の先までForever21の服で固めた事務系のインターンの学生から、ブランドの靴一足に800ドルを投じるブランド中毒者、7ドルの靴を買うのが精いっぱいという人まで、あらゆる購買層を対象とした」(中略)「格安の流行品を売るチェーン店が、現代のわたしたちの生活にいかに密接に関わっているかということだ。生産移転による国内雇用の減少にも、世界じゅうの縫製工場での悲惨な搾取労働にも、さらにはアメリカ国内の所得格差の拡大にまで、多大な影響を及ぼしている。海外で生産した商品を低価格で販売すること、世界じゅうにはびこる貧困とは、表裏一体の関係にある。所得と地域社会の安定を揺るがし、環境問題を絶望的なまでに悪化させているのは、現代人の極端な大量消費だとわたしは思う。なかでももっとも大量に消費されているものが衣料品だ。
格安ファッションチェーンは、問題の多い現代の消費文化の縮図でもある。(略)「1991年から2011年までの20年間で、アメリカ人が一年間に購入する衣料品の数は倍になった。繊維のゴミの量も、1999年と比べて40パーセントも増加している」と述べられています(文中の「アメリカ」を「日本」と読み替えても通じる内容です)。

本来のファッションビジネスへの回帰
「ファッション業界は今、大規模な地殻変動のまっただなかにある。中国の人件費も原油価格も高騰し、世界経済のダイナミクスは変化している。持続可能性と公正労働が一般的なビジネス手法として広がるにつれ、環境に優しい倫理的な商品に割増価格をつけたり、『エコ商品』だからといって高級品に分類したりということは減るだろう。アメリカ国内に工場がもっと戻ってくれば、服飾関連のリソースを当たり前に入手できるようになり、生産コストも下がるだろう。中間職の雇用がもっと国内に戻れば理想的だ。そうなれば、消費者所得も増える」
 確かに、行き過ぎたファストファッションの“お祭り騒ぎ”は終わりになりそうです。ただ、国内に雇用が戻るかどうかは、アメリカ以上に日本は深刻でしょう。
 忘れていけないことは、著者の結びの言葉にありました。

 “次の基本さえ押さえておけば、道を誤ることはない。本当に好きな服だけを買うこと、必要以上に買い過ぎないこと。そして、最大限に着回すことだ。どこで買うかより、どう買うか。それこそが重要なのである。”


評者=今宿博史(経営コンサルタント)

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